【「気がめいる陰うつな映画」第30位】映画『縞模様のパジャマの少年』レビュー
ゴールデンウィークが始まりましたね。ゴールデンウィークにオススメ…ではありませんが、先日からの引き続きでこの映画をご紹介。
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縞模様のパジャマの少年
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〇あらすじ
舞台は、第二次世界大戦下のドイツ。ナチス将校の父・ラルフ(デゥィッド・シューリス)の昇進により、8歳のブルーノ(エイサ・バターフィールド)は、一家でベルリンから田舎に引っ越してきた。裏庭から奥の森に抜けるとユダヤ人の強制収容所があったため、裏庭に行くことは禁じられていたが、ブルーノは退屈のあまり、親の目を盗んで冒険に出てしまう。そして、裏庭の納屋の窓から外に出られることに気づく。
森林を抜けるとフェンスで囲まれた農場があり、そこで同い年の縞模様のパジャマの少年・シュムール(ジャック・スキャンロン)と出会う。2人はあっという間に仲良くなり、それからブルーノはシュムールに食べ物を与えたり一緒にゲームをしたりして過ごしていた。
ブルーノは強制収容所のことを農場だと教えられていたが、母・エルサ(ヴェラ・ファーミガ)は、子どもにとって良くない環境だと判断、夫を置いて子どもたちと引っ越すことを提案する。
ブルーノは仲良くしていたシュムールのことが気にかかり、引っ越すことになったと伝えに行く。するとシュムールは父親がいなくなってしまったと告げるのだった。ブルーノは、引っ越し前に一緒にシュムールの父親を探す約束をし、シュムールが用意した縞模様のパジャマに着替えて強制収容所へと入って行くのだった。
〇感想
こちらも、『気が滅入る陰うつな映画』と紹介しているので、映画を観ていない人も結末は読めたのではないでしょうか。
唯一の救いは、ただ一つ。少年たちが真実にまったく気づいていない純粋な心を持っていることだけ。…といっても、そうでなければこの悲劇は起きないので、ある意味とても皮肉なことですが。
ゴールデンウィークに観る映画ではないかもしれませんが、何も予定がないのなら、おうちに引きこもって感慨深く鑑賞するのも良いかもしれません。