【日本のアラサー版インサイドヘッド】映画『脳内ポイズンベリー』レビュー

ようやく風邪が落ち着いてきました。あとは、耳が本調子に戻れば復活!仕事ができるくらいになったので、映画紹介を。

脳内ポイズンベリー

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○あらすじ

携帯小説家のアラサー独女・櫻井いちこ(真木よう子)。 飲み会で出会った7歳年下のフリーターである早乙女(古川雄輝)と偶然再会し、デートに誘うか誘わないかで葛藤する。いちこの脳内では、『ポジティブ』(神木隆之介)『ネガティブ』(吉田羊)『衝動』(桜田ひより)『記憶』(浅野和之)『理性』(西島秀俊)という、5つの思考が大会議!脳内メンバーの議長役の『理性』がまとめ、いちこは早乙女をデートに誘うことに。

一方、仕事でお世話になっている男性編集者・越智(成河)からは、積極的なアプローチが。良い人だとは思いつつも、男性として惹かれないいちこ。最後にいちこが選ぶのは、どっち?

○感想

公開のタイミングも『インサイドヘッド』とカブったりしてて、「脳内映画、ハヤってるなー」って思ってたこの映画。

関連:【人が成長するってこういうこと】映画『インサイドヘッド』レビュー

主人公に起こる物語を脳内から見ている…という図は同じでも、主人公の年齢や立場によってこんなにも変わるのかっていうのが一番大きな印象。アメリカの11歳の女の子と日本のアラサー独女の考えが似てたらヤバいのだけど。

監督は、私の大好きな映画『キサラギ』の佐藤祐市監督。テンポが良く、舞台っぽい作りの映画になってるのは、佐藤祐市監督の色なんだろうなー相変わらず好きな雰囲気に仕上がってました!

さて、原作の漫画とはだいぶ変わってるみたいです。漫画は読んでいないので、映画の方だけ感想を。

まずは、いちこがハマってしまうアート系年下男子・早乙女について。この手の男子にハマる女の子って、、そうだよね、いちこみたいな子だよねって納得してしまう。途中まではときめいちゃう気持ちがわからないでもないのだけど、付き合ってからの後半部分は嫌な部分の描写が多くて、「ん、なんで付き合ってるんだっけ?」て気持ちになってきます。それでも気持ちが冷めて別れるわけじゃないのがすごい。このへんがこじらせアラサーの現実なのかも。

一方で、ときめかないけど誠実で優しい越智。もうね、かわいそうなくらいいちこに振り回されます。こちらも気持ちはわからないでもないんだけど、いやぁ、そこまで振り回す前に自分の気持ちってわかるでしょってツッコミたくなる。越智さん憐れすぎるのだけど、これもまた「こういう報われない男性っているよねー」って現実に重ねて見ちゃうという楽しみ方が。

脳内会議はひたすら面白いのだけど、ネガティブがネガティブっていうかヒステリックばばあで、ちょっぴり疲れます。そんな部分も楽しんでみては。

ラストシーンは、ぼやっと『いちこの未来』が見えるような描写。「そうだよね、そこに落ち着くよね」ってホッとするのでお見逃しなく!

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