【騙す人間が悪いのか、騙される人間が悪いのか…】映画『鑑定士と顔のない依頼人』レビュー
週末が近づいてきたので、映画レビュー。
鑑定士と顔のない依頼人
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〇あらすじ
一流鑑定士のヴァージル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)は、美術品オークショニアもしている。ときには本物を「レプリカ」と偽って安く出品し、友人であるビリー(ドナルド・サザーランド)に落札させ、自分のコレクションに加えるような生活をしていた。孤児院育ちで女性にも興味を持たなかったヴァージルは一人で屋敷に暮らしていた。
ある日、資産家の両親が亡くなり屋敷に遺された絵画や家具を査定してほしいという依頼が入る。依頼人の若い女性クレア(シルヴィア・フークス)は、度々約束を破り姿を現そうとしない。失礼な態度に何度も依頼を断ろうとするが、査定の最中にある美術品「オートマタ」の一部を見つけ、隠れて部品を集めるようになる。そのうち、クレアが人前に出ることができない『広場恐怖症』だと知ったヴァージルはクレアへの興味がふくらんでいく。隠れ部屋に住んでいることを知った仕事仲間でオートマタの復元をお願いしているロバート(ジム・スタージェス)に相談し、クレアとの距離を縮める努力をはかるようになる。
〇感想 ※ネタバレあり
あ、ミステリーだと思ってたらラブストーリーだったのか…なんて見ていたら最後にどんでん返し。えぇっ!?という。で、最後のエンドロールを見ながら旦那さんと顔を見合わせる。「なんか…ねぇ。嫌だね、これ」
途中、中二か!と突っ込みたくなるほどの男女の若い恋愛模様が描かれていて、ふんふん…そんなこともあるのね、なんて思いながら見ていたら違ってました。騙す人・騙される人の心理や騙し方が描かれています。その謎が解ける方法も見もの。さわやかなハッピーエンドではないので、それが嫌な方にはオススメできませんが、騙し合いを楽しみたい方は是非。
見終わると、「あ、あれは伏線だったのね」と思うようなセリフなどがあったことに気付くので、どこで気づけるか考えながら見ると楽しいと思います。全然違った方面では、美術品が好きな方は純粋に楽しいかと!