【悲劇が悲劇を呼ぶ】映画『復讐者に憐れみを』レビュー

ずっと韓国映画が続いています。今回は、大好きなソン・ガンホ出演ってことで観た映画を。

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復讐者に憐れみを

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〇あらすじ

聴覚障害者の主人公のリュ(シン・ハギュン)は腎臓提供者を待つ病気の姉と二人暮らしをしている。ある日、勤めていた工場をクビになり、お金をつくるために闇の臓器売買業者と取引をするが、まんまと騙され腎臓をとられた上にお金も奪われてしまう。生活費の稼ぎ場所がなくなったどころか、それまでの貯金もなくなった直後、医者から「姉に臓器提供者が現れた」と連絡が入る。

リュは恋人で革命的無政府主義者同盟に所属しているヨンミ(ペ・ドゥナ)から「金持ちからお金を奪って子どもを返すなら、『良い誘拐』だ」と言われ、誘拐で手術の資金調達をすることを決意した。誘拐した子ども父親(ソン・ガンホ)に「警察に連絡するな。お金が手に入れば子供は無事に返す」と伝え、うまくお金を手に入れるのだが…。

 

〇感想

まず…グロテスクな描写が苦手な人は絶対にやめた方が良いです。一言で『悲劇が悲劇を呼ぶ』とあらわしていますが、その言葉通り、ある運の悪い出来事がどんどん悪い方に転がっていく話です。映画タイトル見てわかるように復讐の話で、運の悪いことと復讐とが重なって、もう本当にどんどん救われない方向へ進みます。よって、グロテスク描写は一向に終わりません。そして、最終的に誰も救われない最後を向かえます。もう、なんというか「敵ながらあっぱれ!」みたいな「おぉ、ここまで報われない残虐な映画をつくるなんて、本当に韓国映画ってすごい!」みたいな「観客に共感してほしいなんて考えずに、『現実ってこんな風にひどいものでしょ?』って問いかけてくるあたりがヤバイ!」みたいな一種のハイテンションと「あぁ、本当に辛い…」「もう少し良い結果があっても良いんじゃないのか?」という映画をつくった人にしがみつきたい気持ちとで心乱されます。

ただ、前回紹介した『チェイサー』のような『気が滅入る陰うつな映画』にはならない理由は、死んじゃう人の大半が悪いことしてるから。『チェイサー』は、それこそ犯人の欲求だけで手当たり次第に殺されちゃうけど、これは一応復讐物語なので。数人は何も悪くない人が死んじゃいますが、それ以外は「まぁ…悪いことしたもんね」って思えます。

パク・チャヌク監督の『オールド・ボーイ』『親切な クムジャさん』と合わせ「復讐三部作」と呼ばれているらしく、これが第一弾。『オールド・ボーイ』は旦那さんが観ていて私が観ていないのでなかなか機会がなかったのですが、これは観ないといけないようです。三部作…今後味わってみようと思います。

関連:【こんな絶望感味わったことない】映画『チェイサー』レビュー

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