【天才ハッカーが自首した理由とは?】映画『WHO AM I ピエロがお前を嘲笑う』レビュー
ハリウッドがリメイクを決めた話題のドイツ映画をご紹介します。
WHO AM I ピエロがお前を嘲笑う
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〇あらすじ
ベンヤミン(トム・シリング)は、いわゆる冴えない男の子。学校ではいじめられ、家庭にも恵まれず、ヒーローに憧れていた。中学校のときに好きだったマリ(ハンナー・ヘルツシュプルンク)から「試験問題を盗んでほしい」と言われハッキングしているところを見つかって逮捕されてしまう。前歴がなかったことから、社会奉仕活動を命じられ、その際マックス(エリアス・ムバレク)と知り合う。2人はハッカーとしての共通趣味があり、「MRX」というハッカーに憧れていたことから意気投合。マックスは、自分の仲間シュテファン(ヴォータン・ヴィルケ・メーリング)とポール(アントニオ・モノー・Jr)を紹介し、4人で「CLAY(Clowns Laughing At You)」クレイを結成。ハッキング動画をアップして、クレイはどんどん有名・人気になっていく。
しかし、MRXはクレイの活動を認めてはくれなかった。MRXに認められたかった4人は、ドイツ政府にハッキングする。そこでベンヤミンが独自に行動した結果、クレイと同様にハッキング集団のFr13nds(フレンズ)メンバー・クリプトンが殺害されてしまう。
ベンヤミンは、殺人事件の関与を疑われ国際指名手配されるように…。そこで、ベンヤミン本人が警察に出頭、ユーロポールの捜査官・ハンネ(トリーヌ・ディルホム)を前に自首を始めるのだった。
〇感想
さて、この映画の特徴はクライマックスに向けて話が二転三転するところ。そこまでは至ってシンプルに、時系列のベンヤミンの回想となっていてわかりやすいです。
ハッキングという私にはまったくわからない世界の話で、途中ちょっと混乱しましたが、最後はきちんと理解。気になったのは、マリとの恋愛模様ですが、この辺はお国柄なのかな。物語にはさほど関係ない…(とも言い切れないけど)ので、「え?そんな展開?」と思っても見逃して大丈夫です。
ラストシーンのベンヤミンの表情がなんともクール。ドイツ映画ですが、ハリウッド映画に慣れている方でも抵抗なく見れますので是非。