【二度観必須の解読困難サスペンス】映画『裏切りのサーカス』レビュー
10月も残り1週間。年末に向けて、王道サスペンスのご紹介。
裏切りのサーカス
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〇あらすじ
英国情報局秘密情報部MI6とソ連国家保安委員会KGBが情報戦を繰り広げていた時代。英国諜報部『サーカス』の長官コントロール(ジョン・ハート)は、組織の中にソ連との二重スパイ『もぐら』がいるとの情報提供を受ける。そこで調査のためにハンガリーにプリドー(マーク・ストロング)を派遣するが、撃たれたことにより作戦は失敗する。その責任を受けてコントロールは失脚し、長年コントロールの右腕だったスマイリー(ゲイリー・オールドマン)も共に組織を去ることになった。
しかし、コントロールとスマイリーがいなくなったあとも組織の情報が漏れていることがわかり、スマイリーは極秘で『もぐら』を見つける任務を言い渡される。サーカスの中の二重スパイ容疑がかかったのは、アレリン(トビー・ジョーンズ)…通称ティンカー(鋳掛け屋)、ヘイドン(コリン・ファース)…通称テイラー(仕立て屋)、ブランド(キアラン・ハインズ)…通称ソルジャー(兵隊)、エスタヘイス(デヴィット・デンシンク)…通称プアマン(貧乏人)の4人。果たして、もぐらは一体誰なのか。
〇感想 ※ネタバレ注意
冒頭に書きましたが、かなり難解なサスペンス映画ゆえ、完璧に理解するには二度観がオススメです。かくいう私たちは一度観たことを忘れ、はからずも二度観ました。…が、二度目も「あれ、これなんだっけ?」ってなりました。観る度に発見のある深いサスペンスです。
解読困難になる理由は、二重スパイという敵・味方を見失う設定と過去・現在が入り乱れて流れること、登場人物が多いこと。加えて、海外もので横文字の名前を覚えるのが苦手な方は、「コントロールが…」「ヘイドンは…」「プリドーが…」と会話の中に表れる人の名前にも「それって、誰のことだっけ?」と混乱すると思います。←私。
下記に登場人物簡単にまとめておきますので、観る方確認しながら観るとちょっとはわかりやすいかも?他にも数人出てくるけど、とりあえずこれだけわかればなんとか置いてけぼりにはならないはずです。
コントロール
英国諜報部サーカスの長官。主人公スマイリーを右腕として組織で活躍していたが、ハンガリーにプリドーを派遣し任務を失敗させたため、失脚。
スマイリー
英国諜報部でコントロールの右腕だったが、コントロール失脚時にともにサーカスを去る。
プリドー
ハンガリーに派遣され、行方不明。
アレリン/ヘイドン/ブランド/エスタヘイス
英国諜報部で容疑者となっている4人。
リッキー
『もぐら』について知り、英国に打電していた人物。その後、二重スパイから追われる身となる。
イリーナ
DVの夫から救い出してくれたリッキーと恋仲になり『もぐら』の存在についてリッキーに知らせる人物。その後、ソ連側から追われる身となる。