【「気がめいる陰うつな映画」第5位】映画『ミスト』レビュー

2010年に映画画誌TOTAL FILMが発表した「気がめいる陰うつな映画ランキング」。30位まで紹介されていますが、今回は第5位にランクインしている有名な鬱映画をご紹介。

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〇あらすじ

ある夜、メイン州西部の街が激しい雷雨にみまわれた。翌朝、自宅の窓やボート小屋が壊れているのを見つけたデイヴィット・ドレイン(トーマス・ジェーン)とその息子・ビリー(ネイサン・ギャンブル)は、妻ステファニー(ケリー・コリンズ・リンツ)に留守番させ、隣人のブレント・ノートン(アンドレ・ブラウアー)とともにスーパーへ買い出しに出掛ける。すると、スーパー内が停電する。店の外には霧がたち始め、パトカーや救急車が走り回り、大騒ぎになってきた。

その後、ダン・ミラー(ジェフリー・デマン)が店にかけこみ「霧の中に何かいる!」と叫ぶ。気付けば、スーパーの外が一面霧に覆われてしまっていた。さっきまで騒がしかった音もなくなっていた。

「外へ出ない方が良いのでは?」というのが大多数の客の意見だったが、「家に子どもを置いてきているから帰らなきゃ…」など、建物の外に出て行く者もいた。そして、その者たちを何者かが襲いかかる音。一体、何が起きているのか?

 

〇感想

監督・脚本は、フランク・ダラボン。「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」などを手掛けた監督なので、基本的にはこういった”考えさせられる映画”が得意なのかもしれません。それにしても、「気がめいる鬱映画」として、あまりにも有名になりましたね。「ミスト」は…。

味わったことのない恐怖の前に人間はどのような選択をするのか?というのがメインテーマなのですが、よって様々な選択をする人間が出てきます。なので、人間同士の争いもかなり残酷です。そして、ハッピーエンドで終わらないにしても「ここまで落とす必要ある?」というバッドエンドが訪れます。落ち込んでいるときには見ない方が良い映画です。

ただ、個人的には「SFホラー」だったので意外と受け止められました。私は、同じ「気がめいる陰うつな映画ランキング」の第3位「ダンサー・イン・ザ・ダーク」と第30位「縞模様のパジャマの少年」の方が断然鬱になりました…。

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