【切ない過去を知る】映画『ファイ 悪魔に育てられた少年』レビュー
久しぶりの韓国映画。韓国映画って闇が深いのが多いんですが、だからこそなのか、ハマってしまいます。こちらの作品も、かなり闇深いです。
ファイ 悪魔に育てられた少年
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〇あらすじ
5人の犯罪集団に育てられた、17歳の少年・ファイ。母1人と父5人に囲まれ、目立たないように生きてきた。「ファイは自分たちとは違う」と、一人遠くの大学に進学させようとする者もいたが、5人のリーダー格・ソクテはそれを許さなかった。そして、ソクテはファイに共にある強盗殺人の現場に向かうように指示する。現場の家の鍵を開けたら退却する予定だったファイは、警察の目に留まってしまい、逃げるため予定外に家の中へ。そして、そこである秘密を知ってしまう。
〇感想 ※ネタバレあり
「ソクテ」が、と偉そうに書いていますが、私最後まで「ファイ」の名前以外覚えられませんでした。途中、どれが刑事で、どれが犯罪の依頼者で、どれがファイの父親5人なのかも見落としつつ(顔が似てるんです…)でしたが、内容はわかりました。ので、顔がわからない・名前が覚えられなくても大丈夫です。とりあえず、最後まで見てみてください。
そして、韓国映画の闇がうかがえます。相変わらず、描写がすごいです。流血シーン・殺人シーン・画面にばっちりうつりますので、苦手な方はご注意を。
以下、ネタバレ
謎だったのが、ファイが自分が誘拐されたことを覚えていなかったこと。年齢的には自分に何が起こったのかわかるはずなので、誘拐事件以前のことを忘れてしまってるという設定なはず。トラウマってことになってるのかな?
あと、5人の犯罪集団と女性(ファイの母親役をする)が一緒に住んでることも謎だけど、これもトラウマ?
「悪魔が見える」という部分をクローズアップするのなら、これに気づいて周りがサポートできなかったことが根本の問題ってことでしょうか。
ちなみに、ファイでなかなかえぐい父親役ソクテを演じてたキム・ユンソクですが、チェイサーでは元刑事でなかなか頭がキレるデリヘル経営者を演じてます。キム・ユンソクが出てる映画はどれもしんどいものというイメージの強い私です。
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チェイサーは何年たっても衝撃を忘れられない映画なので、韓国映画好きな方はぜひ。