【「めちゃくちゃ」の一言。だけど、なんだかほっこりする】映画『エイプリルフールズ』レビュー
そろそろ4月ということで、この映画を。週末のDVD鑑賞にいかがでしょうか。
エイプリルフールズ
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〇あらすじ ※ネタバレ注意
2015年4月1日。朝のテレビ番組で、数十年前の幼少時代に行方不明になっていた男(生瀬勝久)がインドネシアで発見され、幼馴染の女(千葉雅子)と感動の再会をしている場面が報じられる。「まさに奇跡」の瞬間を目撃した対人恐怖症の元清掃員新田あゆみ(戸田恵梨香)は、一夜限りの関係で妊娠したので認知してほしいと相手の天才外科医・牧野亘(松坂桃李)に電話する。しかし牧野は、エイプリルフールの嘘だと信じずに、CAの麗子(菜々緒)と待ち合わせたイタリアンレストランに向かう。
激怒したあゆみはラーメン屋で腹ごしらえをし、亘を追いかける。同じラーメン屋には、誘拐された少女(浜辺美波)・誘拐犯の宇田川勇司(寺島進)・その舎弟(高橋努)も居合わせていた。宇田川が現れたことで、大学生の松田(窪田正孝)や梅田(矢野聖人)は席確保のために店を出されてしまう。そして、梅田は松田にある告白をするのだった。
またある店では、ロイヤル夫婦の櫻小路佑麻呂(里見浩太朗)と櫻小路文子(富司純子)がプライベートデートを楽しんでいた。専属の運転手を仰せつかったタクシー運転手(滝藤賢一)は緊張しながら任務に就き、妻・江藤絵里子(山口紗弥加)からの「娘が誘拐された」連絡に気が付かない。
イタリアンレストランに着いたあゆみはバッグから取り出した拳銃を発砲し、店は騒然。オーナーシェフ(小澤征悦)は知人の刑事・小野刑事(高嶋政伸)に「店で立てこもりが!」と連絡するが、エイプリルフールの嘘だと信じてもらえない。接客係(ユースケ・サンタマリア)が必死にあゆみを説得するもあゆみの怒りは収まらない。客としてきていたある夫(戸次重幸)と妻(宍戸美和公)は予定があるから帰らせてほしいと言う。また、別の紳士(大和田伸也)も店を出たくて交渉するが…。
その頃、小野刑事は詐欺容疑のかかった占い老婆(りりィ)の元へ。「除霊しないと交通事故を起こす」と言われていた救急隊員の男(岡田将生)を詐欺から救う。
そしてまた別の場所では、自分を宇宙人だと信じた登校拒否の中学生・野沢遥人が宇宙に行く前にとやり残したことを実践しまくっていた。
さて、嘘をついているのは誰…?
〇感想
全ての話が伏線、そして全ての人物が最後につながりますのでトイレ休憩中にネタの取りこぼしがないよう、要注意です。
タイトルにも書きましたが、基本的には話はめちゃくちゃです。「いやいや…」って言いたくなる気持ちもわかりますが、それでも最後はほっこりするので「エイプリルフールだし、騙されてみるか」って気持ちで見てみてください。嘘ってとんでもない結末を引き起こしたりもするけど、優しい嘘もあったり、嘘が本当になったりと様々。そんな「嘘」に振り回される2時間です。
それにしてもキャスト陣がすごい…。