【かわいい結婚とは…?結婚にまつわる3つの短編小説】かわいい結婚/山内マリコ(講談社)

先日に引き続き、またしても山内マリコさんの小説を。

関連:【ある男の人生をさかのぼっていく連作小説】ここは退屈迎えに来て/山内マリコ(幻冬舎)

かわいい結婚/山内マリコ(講談社)

かわいい結婚

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〇あらすじ

かわいい結婚

高校時代の同級生たえちゃんと、同じ時期に結婚して専業主婦であったことから仲良くなったひかり。専業主婦と言っても、ひかりは家事がまったくできなかった。家事を放棄し、たえちゃんとのランチに日々を捧げるひかりだったが、たえちゃんは旦那さんの東京転勤についていくことになってしまう。

悪夢じゃなかった?

ある日、自宅のベッドで起きたら女の体になっていた澤村裕司。母親に「息子の裕司だ」と説明するもわかってもらえるはずもなく、家を追い出される。会社に出勤するわけにもいかず、普通の女になるため女物の洋服・小物の買い物に走った。現金が尽き、男名義のクレジットカードをホテルで使えなかった裕司は、元恋人のミッコが働くアロマサロンへ逃げ込むのだった。

お嬢さんたち気をつけて

似た者同士の田舎のお嬢様二人のユリとあや子。大学時代は似た者同士だったが、卒業を機にユリは東京の不動産営業、一人は田舎に残って百貨店勤めをし、少しずつ価値観や生活がすれ違っていく。

 

〇感想

短編小説集です。

悪夢じゃなかった?は現実に起こり得ない話だけど、他の二つは女子あるあるというテーマの物語でした。オチに驚いたのは、悪夢じゃなかった?です。え、何この話どうやって落ち着くの?と思って読むの嫌になる人もいるかもしれませんが、最後まで読んでほしいです。読み終えると、タイトルがすっと体に入ってくるようになってます。

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