恋愛小説『忘れたくない恋をした』21

★忘れたくない恋をした★21

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出て行ったまま戻らない一紀のことを、俺は恥ずかしさでいっぱいになりながら15分ほど待っていた。その時間で、恥ずかしさで充分に温まった体が元通りに冷えてきたので、ようやく俺は一紀を心配しだしだ。ドアの向こうから、あまりにも声が聞こえなさすぎる。そんなに、防音のいい扉ではなかったはずだ。

コートなしで、15分も外に立っていられる気温じゃないだろう。俺は風呂にでも入るから、続きは部屋の中でかけろと声をかけるつもりで、俺は玄関へ向かった。近づいても、外に音はない。

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「一紀?」
電話のジャマにならないようにと、小さな声で呼びかけながら腕を伸ばしてそっとドアを開ける。一紀はいなかった。

足でサンダルをたぐりよせてひっかけ、玄関の外まで出てみたが、廊下にも一紀の姿はなかった。手すりを持って、マンションの下まで覗いてみる。それでも、やはり一紀の姿はなかった。

「なんだよ、人に恥ずかしい話させといて。探さなねーからな」

一気に冷たくなった腕をさすりながら、部屋の中に戻る。帰ってきたら、合図があるだろうと思って、悩んだが鍵をしめた。広い家の中に1人だと実感すると、急に寒さを感じ始めた。浴室に入ってしまうと、チャイムが鳴ってもすぐには出られない。一紀が帰ってきたときのことを考えると、もう少し待つべきか。

そうして、更に5分ほど時間が経った。考えてみたら、いい大人の男を、友達が心配するのも変な話か。週末の夜だ、軽装で出かけたとはいえ、ケータイをもって出たんだから、その電話の相手とこのまま会う話になってもおかしいわけではない。何かあれば、連絡があるだろう。結局、風呂に入る選択肢をとった。

関連:忘れたくない恋をした22

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