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【『法で裁かれない者』の苦悩】恩讐の鎮魂曲(レクイエム)/中山七里(講談社)

      2016/11/24

先日読み終えたばかりの本を紹介。中山七里先生の弁護士・御子柴シリーズ最新作です。

関連:【岬洋介、最初の事件】どこかでベートーヴェン/中山七里(宝島社)

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恩讐の鎮魂曲(レクイエム)/中山七里(講談社)

恩讐の鎮魂曲

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〇あらすじ

14歳のとき、当時5歳だった佐原みどりの首を絞めて殺し、死体をノコギリで解体。郵便ポストの上に首を置くほか、一日にひとつずつ死体の一部をあらゆる場所に置いたため、『死体配達人』として世間に知れ渡っていた過去がある。捕まって医療少年院に入ったのち、名前を変えて弁護士となっていたため周囲に気付くものがいなかったが、ある日を境に過去が露呈する。元殺人犯に弁護依頼をしてくるのは、ヤクザ案件ばかりとなっていた。

そんなある日、御子柴は医療少年院時代の恩師・稲見が殺人容疑で逮捕される。御子柴の意識を変えてくれた張本人である稲見がそんなことをするはずがない…そう信じた御子柴は、彼の弁護人に名乗り出る。稲見は本当に殺人を犯したのか?

 

〇感想

『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』に続く御子柴シリーズ三作目。過去2作品では、御子柴の過去は一部の人間しか知らないのですが、今回の『恩讐の鎮魂曲』ではバレてしまっています。おかげで収入は激減し、事務所も移転せざるを得なかったという状況説明から開始し、一体どうなるのかと思わせられます。

そもそも一番最初に韓国船が沈没していくシーンが描かれているのですが、これがそのあとどうつながるのかが全く見えてこず、話が進むにつれて色んな点がつながっていくのがめちゃ面白い。元・殺人犯として『人間として必要な何かが欠如している』と描かれていた御子柴が、恩師の弁護を通じて人間的な感情があらわになるシーンが多く書かれていて、今後の作品もまた楽しみになるラストです。

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