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【『なんとなく』今も変わらない】なんとなくクリスタル/田中康夫(新潮社)

   

体調は良くなりましたが、今週末はゆったりプランです。世の中はハロウィンなのだろうけど…

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なんとなくクリスタル/田中康夫(新潮社)

なんとなく、クリスタル (新潮文庫)

中古価格
¥155から
(2016/10/30 09:21時点)

〇あらすじ

大学生の由利は、お金持ちの実家に生まれモデルとして活躍している。お金に困ることのない生活は同棲している留年大学生の淳一も同じで、二人は自由を大切にしながら一緒に暮らしていた。『なんとなく』好きなものに囲まれ、「なんとなく」嫌いなものを排除し、『なんとなくクリスタル』な人生を謳歌する登場人物たちのお話。

 

〇感想

あらすじを書きながら思ったのが、「この話のオチってなんだったんだろう?」というところ。なんとなくクリスタルな大学生の生活が書き連ねてあって、オチ部分の印象がなくて…。そういう生活描写をしてあるのがやっぱり目的なのかな。とりあえず33年後のなんとなくクリスタルを早く読みたい私です。

当時の流行やら大学生の憧れる生活なんかが描かれてるから、そのハヤりが去ったであろう2~5年後に笑いのネタにされたのはすごくよくわかる。でも、実際ブランド名や憧れる地名や職業に多少の変化はあれど、ブランド主義だとか「なんとなくクリスタルな世界」なんて今も存在しているわけだから根本は変わってないなぁと私は思いました。あるとしたら、ブランド主義になっているのは高校生~20歳前後くらいまでで、それ以上の年齢の人たちは、「ブランド主義」を貫き通しイタいと呼ばれているか、ブランドよりも自分の趣味嗜好の感覚が大事と考える個性派と呼ばれる人たちか、「なんとなくクリスタル」ではなく、もっとふわっとした「なんとなく…」の世界で生きてるさとり世代と呼ばれる子たちかって印象。高級ブランドっていうのとは別に、『ブランド』『スペック』『人の目』を気にするのは、むしろ中学生・高校生くらいの世代に下がってるような。

そういう意味でも、時代は変わったのかな?でも、やっぱり根本は変わってないなぁというのが私の見解。自分が大学生のときに、こんな風に物語を書けた田中康夫氏はこっち側の人間だったのか、それとも俯瞰しているがゆえに書けた人間観察力の高い人なのか…。まずは33年後を読みます!

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