恋愛ハウツー小説『恋愛勉強中。』5
★恋愛勉強中。★5
月曜、お昼。
「黒木せんぱいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
「お疲れ、ちゆき。・・・今日は、なんだか不思議ちゃん狙い?」
「先輩まで・・・!ひどい!!」
「え、別にひどいこと言ってないんだけど・・・」
先週の金曜日、しまでやった飲み会。神田さんが着てたレトロワンピが、男性陣にとっても好評で。だから、わざわざ週末に似たような系統の洋服買ってきたのに・・・高かったのに・・・
「神田さんのときにはみんな褒めちぎってたくせに、今日の私に対しては『おう、時代間違えたか』って、ディスってくるんですよ!ひいきだ!」
「なるほどね~・・・」
やっぱり、女は若さなの!?それにしても、あからさますぎてムカつく~!神田さんに「先輩、すごく似合ってますよ♪」とか、かばわれたことも切ない・・・
「ひどいですよね!?私の3万返せ・・・」
「気持ちは分かるけど・・・ちゆき、人のマネしたってダメなときってあるよ。だって神田さんは神田さんで、ちゆきはちゆきだもん!」
「私には似合わないってことですか?」
「ん~厳しい言い方だと、そうかな。でもさ、考えたら分かるはず。世の中、すべて担当制!大人が子どものようにふるまったからって、子どもと同じくらい無邪気に見えるってありえないでしょ?」
「確かに、そうですね」
「神田さんには神田さんの土俵があって、ちゆきにはちゆきの土俵があるわけ。だから、自分の土俵の上で勝負しないと!」
「土俵・・・」
「そう!人の土俵で勝負したら、負けちゃうよーちゆきは、そうだな。私は、いつものパンツスタイルの方が好きだし、ちゆきらしさがあると思うよ。逆に、神田さんはスカートの方が良さが出る感じかな」
自分の土俵、か・・・。人の得意分野で対抗するよりも、自分の長所をアピールした方が良いってことか。確かに、その通りだ。
「先輩、なんだかすごい分かった気がします!」
「良かった、じゃあお昼行こ~」
「はい。でも理解したら急に恥ずかしくなったんで、社内の人となるべく会わなさそうなお店でお願いします・・・」
「あはは!その服はかなり個性的だけど、ちゆきのスカート姿なかなかイケてるから大丈夫だよ~」
「全然、説得力ないですよ~・・・!!」
・・・!だから、合コンで神田さんの可愛い仕草マネしてもウケないのか!!
★人の土俵で勝負しない★
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