事前予約・整理券なしで一般公開中の迎賓館赤坂離宮に行ってきた
2017年1月5日から迎賓館赤坂離宮が一般公開中!ということで、最初の土曜日にあたる1月7日(土)に行ってきました。
※今回のブログからカメラが新しくなってるので、画質アップ!なはず。
迎賓館赤坂離宮とは?
かつて紀州徳川家の江戸中屋敷があった場所に、迎賓館赤坂離宮はあります。明治維新以降、洋風の東京御所を新たに建設しようとする動きがあり、明治32年(1899年)に着工し、10年後の明治42年(1909年)に「赤坂離宮」が完成しました。敷地面積117,062㎡(35,411坪)、建坪5,170㎡(1,566坪)。建物は、幅125m、奥行き89m、高さ23.2m。
昭和天皇や今上天皇が一時住まわれていたそうです。戦後は、国に移管され国立国会図書館、内閣法制局、東京オリンピック組織委員会などの国会及び行政の機関に使用されていました。やがて、外国の賓客を迎える機会が多くなってきたところ、日本にはそれに充たる国の施設がなかったので、昭和38年(1963年)に迎賓館をつくる方針が立てられ、昭和42年(1967年)赤坂離宮を改修して迎賓館とすることが決まりました。
和風別館の建築とあわせて昭和49年(1974年)に現在の迎賓館赤坂離宮が完成し、平成21年(2009年)に創建当時の建造物である迎賓館赤坂離宮の本館・正門・主庭噴水池などが明治維新以降の建造物として初めて国宝に指定されました。
詳しい説明は、こちらをどうぞ。
年表も。
迎賓館赤坂離宮の一般公開詳細
一般公開概要
日時 2017年1月5日(木)~2017年3月11日(土)
次回日時 2017年3月19日(日)~2017年3月30日(木)
休館日 一般公開中の毎週水曜日
※注意 急きょ接遇が入った場合、予定されていた一般公開が中止になることも。必ず訪問前にこちらで確認を。
開館時間 本館・主庭⇒最終受付時刻16:00 前庭⇒最終受付時刻16:30
料金 本館・主庭⇒1,000円 前庭⇒無料 和風別館⇒有料
入場方法 本館・主庭⇒事前申込制と当日整理券による先着順併用 前庭⇒予約不要 和風別館⇒1日6回各20組、事前申込による抽選制
事前予約は必要?
去年まで8月の10日間だけの公開だったのが、2016年4月から通年になりました。ので、2016年夏時点では入場抽選倍率が5倍くらいあったそうな!予約もひとつき先がやっと空いてるような状況が続いていたようですが、2017年1月31日までは、なんと事前予約も当日の整理券もなしで参観可能です。
土曜日お昼の混み具合
さて、そんなわけで予約もいらない期間にふらっと行ってみました!到着したのは、1月7日(土)のお昼13時過ぎ。近づくと、警備員さんが近づいてきます。
警備員さん「前庭参観でしょうか?本館参観でしょうか?」
私たち「本館を」
警備員さん「13時から団体のお客様が入られたので、一般のお客様は入場制限させていただいてます。今だと列に並んで待たなければいけないので、よろしければその時間前庭をご覧ください」
というわけで、先に前庭を。15分くらい中で写真を撮ってから本館に向かったら制限は解除されてました。
本館入る前に荷物チェックとチケット購入がありますが、そのための列が少しできてました。でも10分も待たなかったです。その間、しきりにスタッフさんが「13時は団体のお客様が入って一番混みあう時間です。午前中は空いてました。お時間ある方は、時間をずらしてもう少し遅い時間もオススメします」とアナウンスを。どれだけ混んでるの…嫌だなぁと思っていると、みんな同じこと思って質問したのか「と言っても、ものすごく混んでいるわけではありません。すぐに中に入れますし、普通に観覧していただけます。ただ、次にいらっしゃるときやお友達に伝えるときには13時以外が良いとお伝えください」と。
そんなわけで、そのまま中に入りましたが、混んでて進めない!みたいな状況ではまったくなかったです。中にはボランティアの説明員さんがいるので、じっくり話を聞きたいのなら午前中の人が少ない時間だと色々質問できて良いかもしれません。また、200円でオーディオガイドも借りれるようでした。
前庭の様子
自由散策できて、写真も撮れます。人も多くないので、正門前独り占めして写真撮ることもできそうでした。
外だし簡易的ですが、カフェもあるのでちょっと優雅な気分に浸ることも。
本館の様子
本館は、写真・動画撮影禁止!というわけで写真がありませんので、もらったパンフレットの写真をご紹介。参観できるのは、下記5箇所です。
『彩鸞の間』(左上)…左右の大きな鏡の上とねずみ色の大理石で造られた暖炉の両脇に「鸞」と呼ばれる架空の鳥をデザインした金色の浮彫があることがその名の由来。
『花鳥の間』(真ん中上)…天井に描かれた36枚の絵や欄間に張られたフランス製のゴブラン織風綴織、壁面に飾られた30枚の楕円形の七宝に花や鳥が描かれていることがその名の由来。
『羽衣の間』(右上)…謡曲の「羽衣」の景趣を描いた300㎡の曲面画法による大絵画が天井に描かれていることに由来。この写真だとわかりませんが、正面中二階にはオーケストラ・ボックスがあり、かつてこの部屋が舞踏会場として設計されたことがしのばれます。
『朝日の間』(右下)…天井に描かれたアサヒを背にして女神が香車を走らせている姿の絵に由来。平成29年に改修工事が始まるので、その間見れなくなってしまうお部屋です。(工事時期記載なし)その間は、1階の玄関ホールなどを新たな参観ルートとするようです。
『中央階段・2階大ホール』(左下)…中央階段の床にはイタリア産大理石が張られ、その上に赤じゅうたん。ハリウッドのレッドカーペットを思い出しました。大ホールには大きな絵画が飾られています。
国宝ゆえ、壁やドア、カーテンなど全てにおいて触るのは禁止。階段を上り下りするのですが、その際に「本館の中で触って良いのは、この手すりだけですので、どうぞおつかまりになってゆっくりおあがりください」などとスタッフさんから説明されます。ので、触ってきました。
主庭の様子
主庭は写真が撮れますので、みんなのんびり散歩したり写真撮ったりしてました。大きな噴水が印象的です。ちなみに主庭でも、噴水や花壇の縁に座り込むのは禁止。疲れたら、用意されている休憩所(屋内・屋外ともにあり)に行きましょう。
迎賓館赤坂離宮でしか買えないお土産
ここでしか買えないお土産もありました。屋内の休憩所の奥に販売所が。
ポストカードと写真集ですが、本屋などでは買えないようでたくさんの人が購入しているようでした。