本紹介。

四十歳、未婚出産(垣谷美雨)／幻冬舎

四十歳、未婚出産 (幻冬舎単行本)

〇あらすじ

旅行代理店で働く優子は40歳目前。28歳のイケメン部下・水野と出張先で一夜をともに過ごしたのち、思いがけず妊娠が発覚する。偏見のある田舎の母、不妊治療に悩む同期、恋人がいるお腹の子の父・水野…誰に相談すべきか、すべきでないか…産むべきか産まないべきか…と、悩む優子。そのうち社内では優子の妊娠が噂になり、相談した姉が母に妊娠を話し、母から周囲にと広がっていき…。

〇感想　※ネタバレあり

最初にネタバレですが…これはハッピーエンドの本。安心して読んでください。中には、年齢はともかく「未婚出産」に悩んで読む方がいるかもしれませんが、この本を読めば明るく背中を押してもらえます。

40歳になるまで未婚の原因の一つとして、過去の社内不倫が出てきたり、同期が不妊治療の末に諦めたなんて話があったり、田舎に住む母たちは昔ながらの考えだし、外国人との国際結婚の話題があったり…。女性の妊娠に理解のないパワハラ・マタハラ上司が出てくるわでとにかく現代問題がてんこもりで出てきます。それでも結果、ハッピーエンドなんだからすごい。