【知らない間に”妬み”の対象になる恐怖】ようこそ、わが家へ/池井戸潤(小学館)
2015年11月6日
2017年10月10日
さて本の紹介。
ようこそ、わが家へ/池井戸潤(小学館)
価格:750円 |
○あらすじ
会社員倉田太一は、ある日駅のホームで割り込み乗車した男を注意した。普段は、言いたいこともガマンして過ごしていた太一だったが、この日は『ムダな正義』に駆られてしまったのだ。しかし、それがキッカケで男を刺激してしまい、電車からバスへの乗り換えも追われ、最終的には自宅近くまで引き寄せてしまった。そして、翌日から倉田家に嫌がらせが始まる。
ときを同じくし、出向先の会社でも、営業部長の不正疑惑をぶつけたことから、居心地が悪くなり・・・太一だけではなく、倉田家一家それぞれが第三者からの攻撃を受けるようになっていく。
身近に起こる、”妬み”の恐怖の物語。
○感想
ドラマでちらっと見たあとに本を読んだから、ドラマと全然違う~とまず驚き。ドラマでは、息子役の相場くんが主人公ですが、原作はお父さんの方が主人公なんですねぇ。ドラマも面白かったけど、やっぱり本の方がシンプルで良かったです!それにしても、”妬み”って人を動かす大きな力になるものだと思うけど、これほど怖いものはないよね。この物語は、最終的にハッピーエンドを迎えるわけだけど、そうはいかずに大事件になっちゃうことって実際よく起きてるし。過剰に反応するのも良くないのかもしれないけど、身を守るためにはしっかり対応を考えないといけない世の中なんですよね。悲しいことだけども…。
それにしても池井戸潤さんの本、いつも裏切らないよねぇ。熱いよねぇ。そりゃ、ドラマになっても毎回ヒットするよねぇ。