【2つの山事故の真相が交差する】生還者/下村敦史(講談社)
2016年5月25日
2016年9月9日
ジムから帰宅!変な天気だなーって思ってたら、雨?洗濯したかったのに…。本の紹介です。
生還者/下村敦史(講談社)
価格:1,728円 |
○あらすじ
4年前、婚約者を失ったことで登山をやめていた兄。その兄が、カンチェンジュンガの雪崩に巻き込まれて死亡した。遺品を見た弟・増田直志は、兄が事故死ではなく殺されたのではと疑念を抱く。そんな中、雪崩に巻き込まれながらも2名が生還する。何が起こったのか証言する2人の言い分は食い違っていて…。真実を知るために、増田直志は兄が逝ったカンチェンジュンガへ登ることを決意する。
今度の事故の真相は? 4年前の事故には裏があったのか…?
○感想
登山で人がたくさん亡くなる話なのだけど、やっぱり私も登ってみたいなって思うから不思議。そういえば良い季節になったので、旦那さん繁忙期抜けたら山行きたいな。こんな大変なところじゃなくて、日帰りで行けるくらいの!
違う違う、本の感想ね。まぁ、言ったら結構ありえない設定も多いけど、(実際そういうレビューも多い)一言で言えば面白い、かなぁ。
兄の遺品に始まり、2人の生還者の証言につながり、かつての事故の真相、今回の事故の真相…って、どんどん謎が増えていって、最後に解決。正当派なミステリーのつくりで、引き込まれて読みました。確かに、最後は、え、こんな感じ?てか、それで良いの?ではあるし、恋愛部分だけ見れば、かなーり納得いかないけど笑
ほら、死人に口なし、じゃないですか。現実だって、真相が分からないままってことも多いから、そう考えれば、そんなに『ありえない』わけじゃないのかも。むしろ、こういう釈然としない感じが現実に近いんじゃない?
とりあえず、下村先生、応援してます。