【人のことも自分のことも、意外とわからないものかも】ルームメイト/今邑彩(中央公論新社)

3年前に読んで昔のブログにも書いた本ですが、最近になってようやく映画を観たので、改めて本のレビューから。後日、映画レビュー書きます。

ルームメイト/今邑彩(中央公論新社)

ルームメイト (中公文庫)

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○あらすじ

大学に通うため上京してきた萩尾春海は、西村麗子と出会い、ルームシェアを始める。互いを干渉しない約束で始めた共同生活は快適だったが、やがて麗子は失踪してしまう。春海は、先輩・工藤謙介とともに麗子を捜し始めた。すると、名前を変え、嗜好・化粧まで全く別の状態で様々な場所で生活していたことを知る。「私は何も知らなかったの?」と呆然とする春海は、やがて彼女の死体を発見する。犯人は誰?

 

○感想 ※ネタバレあり

途中からあからさまに工藤先輩が怪しくなってくるので、「怪しすぎるから違うんだろうな」と気づきます。で、消去法で「この人じゃない…この人じゃない…ということは、この人しかいないじゃん!」って犯人に気づいちゃう感じです。

ただ、犯人を捜すだけのミステリーじゃないのが人気の秘密なのかな?例えば、麗子が多重人格になってしまった理由だったり、殺されてしまう理由だったり。いろんな謎が一つずつ明かされて、最後に犯人がわかるっていうのが面白いところかと。

なので、「犯人は誰なんだ!」って肩肘張って読むよりも、純粋に「どういう結末なんだ?」って騙されながら読んだ方が良いと思います。映画よりも人がたくさん出てくるので、混乱注意です!

ちなみに最後は意外とキレイにまとまるのですが、あとがきに謎の続きがついていますので、よければそちらも読んでみてください。

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