【読みやすい短編ミステリー】ポイズンドーター・ホーリーマザー/湊かなえ(光文社)

久しぶりの読書は湊かなえさんの本。

ポイズンドーター・ホーリーマザー/湊かなえ(光文社)

ポイズンドーター・ホーリーマザー

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〇あらすじ ※ネタバレ注意

マイディアレスト

淑子は6歳下の妹、有紗について語る。有紗に起きた事件について調べている警察官を相手に。

 

ベストフレンド

漣涼香がこの世から消えてほしいと願うのは、大豆生田薫子、ただ一人。3年前、第一二回毎朝テレビ脚本新人賞の最終選考に残ったときから…。

 

罪深き女

天野幸奈は、死傷者15名を出して現行犯逮捕された黒田正幸容疑者について語る。「正幸くんがあのような事件を起こしてしまったのは、私のせいなんです」と。

 

優しい人

樋口明日実は、バーベキュー場で奥山友彦を殺した容疑者となった。優しい奥山を殺した樋口は悪魔のような女だ。そう周囲の人間から言われている。小さい頃から母親に「人に優しくしなさい」と育てられたことを思い出しながら、明日実は自分が起こしたことを振り返る。

 

ポイズンドーター

藤吉弓香は東京で女優として活躍している。中学の同級生・野上理穂から同窓会に参加してほしいと言われるが「あの人…母親に会いたくない」と断りを入れる。私を支配し続けた頭痛の原因となるあの人には会いたくない、と。

 

ホーリーマザー

「私の親は毒親です」そんな風に世間に知らしめた友人の娘の気持ちがわからない。彼女の母親の友人である私が、その誤解を解きたい…。義母からそんな風に頼まれた野上理穂。果たして毒親とは?聖母とは?

 

〇感想 

ミステリーと書きましたが、ミステリーってまとめて良いのかな?どれも淡々と話が進んでいって読みやすかったです。

本のタイトルになっている、ポイズンドーターとホーリーマザーはかなり色んな方向から色んな意見を言われているようですが、私は純粋に面白かったかな。この2作品に限らずですが、どれも「この視点から見たら見える世界はこうだけど、別の視点から見た世界は全然違って見える」っていうのを改めて考えさせられます。当たり前なんだけど、気づくと人って自分中心で物事を見ちゃうから、冷静になるにはピッタリの物語。

ちなみにその2作品をのぞくと、ベストフレンドが好きです。切ないです。

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