【創造のための7つの教え】ニワトリを殺すな/ケビン・D.ワン(幻冬舎)
少し前になりますが、旦那さんが会社の人から「読むように」と渡されてきた本。1時間あれば読めるくらいの本なのですが、交代しながら2人で音読しあったら3日かかりました。笑 音読って高校生ぶり?にやったけど、疲れるんですね。
ニワトリを殺すな/ケビン・D.ワン(幻冬舎)
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〇あらすじ
銀行に勤めていた主人公ジェームスは、ある日メーカー企業への出向を命じられる。銀行でのエリート路線から外れたことに嫌気がさしたが、出向先で問題点を徹底的に解明しようと決めて向かうことに。しかし、問題点を探そうと参加した会議で、これまで自分がしてきた会議とは全く違う文化に触れて衝撃を受ける。会議室のドアに張られた「ニワトリを殺すな」の意味とは?ジェームスは自分が感じたことや知りたいことを話すために経営者に面と向かい、その考えに染まっていく。
〇感想
ジェームスが出向させられたメーカー企業の経営者のモデルは、ホンダの創業者・故本田宗一郎氏。ということで、彼の名セリフがちらほら&オリジナルの経営理論が加えられた本になっていました。
子供向けっぽい表紙とつくりで、中身はビジネスの啓発本。チーズはどこへ消えた?を思い起こさせます。会話調で話が進んでいくので、一般的な啓発本が苦手な人でも読み進めやすいかと。最悪、最後にまとめられている『創造のための7つの教え』のまとめを読めば、本の内容はわかります。
最後に本のタイトル部分のネタバレを。
ニワトリは、群れの中の1羽が血を出していると、みんなで寄ってたかってその傷をつついて死に至らしめる一面を持っているのだと言います。「弱肉強食」という動物の本能からしたら理にかなってるのかもだけど、業績の悪い会社の会議はまさにこれが行われているという指摘。失敗した人を責めるだけの生産性のない会議をしているので、そういう「ニワトリを殺すような会議はしないように」との教訓で会議室のドアに張っているという説明がされています。もちろん、これはホンダで行われていることではありません。