【芥川賞受賞作品。芸人心理のリアル】火花/又吉直樹(文藝春秋)
2015年12月11日
2017年10月10日
本の紹介を。
火花/又吉直樹(文藝春秋)
価格:1,296円 |
○あらすじ
お笑い芸人の徳永は、ある花火大会のイベントで先輩芸人・神谷と出会い、思わず弟子入りを申し込んでしまう。『天才的な芸人』と神谷のことを尊敬する一方で、世間に迎合しないがために自分たちよりもメディア出演せず、借金を膨らませている神谷を心配している。
見た目を変えたりするなかで少しずつ名が知れ仕事が増えていった徳永たちだったが、相方が恋人を妊娠させ、結婚するために芸人をやめると言い出し…。
○感想
言わずもがな、ピース又吉さんの芥川賞受賞作品。
まずは、あれだけ芸人としての仕事をしているなかで、ここまでの作品を書き上げたことがすごい。周囲の力添えもあったんだろうけど、それでもやっぱりすごいよね。素直に、尊敬。
芥川賞受賞作品って、実はちょっと苦手だったりしたんだけど、これは分かりやすかったです。
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又吉さんの独特な雰囲気感はあったけど、「・・・?」な部分はなかったかな。読みやすかったのは、多分とってもリアルに近かったからな気がします。芸人の書く、芸人の話。きっと、自分や周りの芸人さんのことをよく観て、忠実に描写してるんじゃないかな。リアルに近いかどうかなんて、私芸人じゃないから分からないはずなんだけど、近いんだろうなと思わせられたわけです。
2作目、あるのかな?読みたい!
って、私も言われるように書かなきゃね!では、自分の原稿に戻ります。