【東野圭吾の短編・恋愛小説】恋のゴンドラ/東野圭吾(実業之日本社)
なんと、東野圭吾氏の恋愛小説!
恋のゴンドラ/東野圭吾(実業之日本社)
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〇あらすじ
ゴンドラ
広太は都内のリフォーム会社で働く32歳。3年ちょっと前に同じ会社に契約社員として入社してきた3歳年下の美雪という恋人がいる。結婚が決まったもののマリッジブルーに陥っているとき、合コンで桃実と出会った。結婚前最後のバカンスだ…そう思った広太は、桃実と1泊2日のスノーボード旅行に出かける。
リフト
日田栄介は、日田の1歳年下の月村春紀、水城直也、水城の恋人・木元秋菜、土屋麻穂と一緒にスノーボードにきていた。彼らは、都内のホテルで働く同僚だ。浮気性の水城が、次は土屋麻穂を狙っているように感じ、麻穂に忠告しなければと考えていた。
プロポーズ大作戦
水城は、日田から「インパクトのあるプロポーズを考えてほしい」と相談される。日田のプロポーズの相手は、同じ職場の橋本さんだった。橋本さんと日田の付き合いはまだ2ヶ月ちょっとなので、早いのでは?と思いつつも、親友の依頼を受け、考える。「それなら、スキー場でプロポーズしよう」いつもの仲間たちに協力してもらいながら、プロポーズ大作戦を決行させることになる。
ゲレコン
火野桃実は橋本美雪から、広太と美雪が結婚することになったと聞かされる。「もし、よかったら」と美雪から提案されたのは、ゲレコン。スキー場で開催される合コンだった。同僚の山本弥生と一緒に向かったゲレコンで、桃実は日田と水城と知り合うのだった。
スキー一家
結婚した春紀は、麻穂の家族と一緒にスキー場に向かっていた。ただし、大好きなスノボではなく、経験したことのないスキーをやりに…。
プロポーズ大作戦 リベンジ
日田が桃実にプロポーズするため、作戦を練った水城。二人をくっつけて、自分は弥生と浮気を…とスノーボード旅行にやってきた。
ゴンドラ リプレイ
水城&秋菜、春紀&麻穂、日田と自分の6人でスノボにやってきた桃実。他の2組がカップルであることから、自分と日田をくっつける目的があるのはわかっていたが、日田との今後を判断するためにきたのだった。そして、混雑したゴンドラに相乗りしてきたのは、因縁の相手・美雪と、美雪の旦那となった広太だった…。
〇感想
ミステリーだと思って読み始めたら…あれ?違う!すごく驚きました。恋愛の短編集です。すべての人間関係が繋がっているという意味では、さすがミステリー作家とい感じで、恋愛小説が嫌いじゃなければ普通に楽しめると思います。
ちなみに恋愛小説といっても、べたべたした感じではなく、様々な登場人物の視点に立って、たんたんと話が進みます。相変わらずの安定した読みやすさなので、「ミステリーじゃないのか…」とがっかりせずに、まずは一読をおすすめします。さくっと読めます。