【2017年本屋大賞ノミネート作品】出会いなおし/森絵都(文藝春秋)
森絵都さんの本では、『カラフル』が大好きです。映画化したとき、主役は元KAT-TUNの田中聖くんだったことをふと思い出す今日この頃です。あの頃、田中聖くんも大好きで、すごいうれしかった記憶が。
出会いなおし/森絵都(文藝春秋)
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〇あらすじ
「出会いなおし」
昔、仕事仲間として出会った「ナリキヨ」さん。かつて一緒に仕事をする中で彼の変化に戸惑っていた私は、個展を見に来てくれた久々の彼との再会に彼の変化と変わらないものを見つける。
「カブとセロリの塩昆布サラダ」
仕事帰り、駅で男性からぶつかられてころんでしまった私は、夕飯に総菜を使うことに決めた。「カブとセロリの塩昆布サラダ」を購入して家に帰るが、食べてみるとカブに見えるものはすべて大根だった。
「ママ」
夫の実母「ママ」の話を聞くのが大好きだった私。ある日、夫の父親が家にやってきて衝撃的な話を聞く。
「むすびめ」
小学生のとき、クラスで2人3脚の予選に出場した経験のある私は、当時気になっていたことをハッキリさせるために同窓会へと初めて足を運んだ。
「テールライト」
輪廻転生の話。(←まったくわからず、ネットで書評読んで理解しました…)
「青空」
妻が死んだ。男一人での子育ては大変だろうと、義両親から諭され息子を預けることになる。息子と二人、高速で義両親の家に向かう高速道路であることが起きる。
〇感想
久しぶりの森絵都さんの本。6編からなる短編集でした。話題になったのは「青空」のようです。ちなみに私は、「テールライト」がわからず、3回ほど読み直しました。「あれ、これ何の話だったっけ?」を繰り返し、それでもわからずネットで書評を読んで理解。輪廻転生という言葉を読んだら、すべてが腑に落ちました。
最初の「出会いなおし」に限らず、すべてのお話が「何度も出会う」ことをテーマにしています。ものすごい盛り上がって読む本ではなく、「そうだよねぇ」とゆったり読むのにピッタリの本です。