【ミステリー仕立ての家族ドラマ小説】秋山善吉工務店/中山七里(光文社)
2017年6月18日
2020年6月14日
大好きな中山七里さんの新作。今回は家族ドラマというテイストでした。
秋山善吉工務店/中山七里(光文社)
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〇あらすじ
自宅の火災で、家と一家の大黒柱・史親を一夜にして失った秋山家の妻・景子、中学生の雅彦、小学生の太一の三人は、史親の実家「秋山善吉工務店」に引っ越してきた。厳しい祖父・善吉が苦手で5年ほど疎遠になっていた景子・雅彦は新生活に不安でいっぱい。一方、太一は早くも祖父母との生活に慣れつつも、学校ではクラスメートとのいざこざに悩んでいた…。
悩みながらもそれぞれが家族での生活を進めるなか、警視庁捜査一課の宮藤は、秋山家の火災は放火だったのではないか、と疑っていた。火災の原因はなんだったのか?秋山家の行く末は?
〇感想
音楽ミステリーや弁護士シリーズ・刑事もの…ミステリーで有名な作者の本で、家族ドラマかー珍しいなーと思っていたら、しっかりミステリー要素ありの小説になってました!それでいて、変わらずほっこりシーンも満載。今回は、ミステリーよりもほっこり寄りなので、これまでのファンを裏切らずに新しいファン層ができたんだろうなと思って読みました。
読みやすいし、章ごとにそれぞれの登場人物目線になっていて人間模様を理解しやすいです。