【婚活女子、是非一読を】私という運命について/白石一文(角川書店)
2017年1月27日
2020年6月14日
ちょっと古い本ですが、今の時代に読んでもしごく納得なことがたくさん。2014年には、WOWOWでドラマ化もされています。婚活女子には読んでほしい1冊です。
私という運命について/白石一文(角川書店)
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〇あらすじ ※ネタバレ注意
大手メーカーに勤務する冬木亜紀は、同じ会社に勤める3歳年上の佐藤康と別れて2年がたっていた。そんなとき、康と亜紀のかつての交際を知らない、現恋人で康の婚約者・大坪亜里沙から結婚式の招待状を受け取る。返事に悩んでいた亜紀のもとに、別れてから初めて康から連絡が…。会って話を聞けば、「おふくろが君に固執している。結婚式で君の姿を見たら、取り乱してしまうだろう。亜里沙から招待状を出しておいて本当に勝手だが、式は欠席してほしい」と言う。
別れた直後、康の母親・佐藤佐智子から手紙をもらっていたことを思い出した亜紀は、2年の月日を経てその手紙を読んでから結婚式に参加しようと決意する。
〇感想
かつて恋人からのプロポーズを断った主人公が、その元恋人の結婚式を前にしたところからお話はスタート。結婚式にあたって、自分の言動を振り返っていきます。自分の本当の気持ちに気づいたときには遅かった…なんて、同じ経験をしたことのある人にとってはかなり深く刺さる描写なのではないでしょうか。
とはいえ、読了後に「やっぱり、運命はあるんだ!あの人は違ったんだ!」「運命の人っているんだ。これから出会うんだ!」みたいに思ってしまわないようにご注意を。それは物語として成り立つ話で、『たった一つの運命』に翻弄されると、結婚はどんどん遠ざかります。この本で書かれているのは、『運命の受け入れ方』なので。