【謎な設定に翻弄される】女のいない男たち/村上春樹(文藝春秋)
2015年12月8日
2017年10月10日
本の紹介。
女のいない男たち/村上春樹(文藝春秋)
価格:1,699円 |
○あらすじ
恋人や妻に捨てられた、『女のいない』男たちの短編集。
○感想
かなり久しぶりの短編集らしいです。確かに、短編集ってあんまり読んだことないかも?それぞれの話に、村上色が出てて、やっぱり不思議な世界でした。
特に印象深かったのは、「シェエラザード」。色んなレビュー見てても、みんなこれ気になってるみたいでした。主人公の男性は下界と接触せずに、ずっと部屋の中にいるっていう設定。だから、下界で買い物をしたりする世話係が必要になるため、主人公とその世話係の女性との接触がテーマになってます。そもそも、下界と接触しないで生きているのはなぜなのかっていうのがハナから疑問なのに、最後までその理由が明かされない・・・病気なのか?何者かから監視されているのか…?不思議で仕方ないけれど、解説してもらえないので仕方なく物語を読んでいくけれど、物語の終わりも不思議という。
他の短編にも、こんな感じの不思議な設定、明かされない理由がいくつかあって「うぉーわからん!!」ってなりました。
いやぁ、とっても村上春樹氏らしいお話の数々です。