【山に向かえば、自分と向き合える】山女日記/湊かなえ(幻冬舎)
2015年11月8日
2016年9月9日
さて、日曜日の日中。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。私は、コーヒー片手に楽しくお仕事しています。仕事と、引っ越しのことと、その他もろもろ。の間に、本の紹介を。
山女日記/湊かなえ(幻冬舎)
価格:1,512円 |
○あらすじ
自分の選択は間違っていたのか・・・?そんな思いを胸に山を登る山女たち。短編集ですが、それぞれの主人公である山ガールたちにはそれぞれつながりが。
○感想
ただただ山に登りたくなる。湊かなえさんの本だということはすっかり忘れて、ミステリーは期待せずに読みましょう!悩める山ガールのお話です。
「これでよかったのかな」一生懸命生きていると、ふとこんな気持ちになることがあると思います。今もしこんな気持ちなら、読んだら絶対に山登り計画しちゃうはず。淡々としているのに、心がふわっと温かくなる一冊でした。
一人で登るもよし、二人で登るもよし、仲良しさんと一緒でも、複雑な友人同士でもよし。そっか、こんな人間関係もありなんだねと思えるし、こんな風に人の距離を近づける山ってすごい、とも思えます。
私自身、山登りが好きなのは、やっぱり自分の気持ちと向き合えるからっていうのが大きいです。山登りって辛いんですよね。だって、ただただ足を運んでのぼるだけなんですもん。でも、だからこそ、余計な感情は一切なくなって、自分の素直な気持ちに向き合える。それが醍醐味だと思うんだけど、それがよく伝わる本です。
年末までは、執筆と引っ越しと旅行で手いっぱい。年明けはまだ寒すぎるから、山登りはしばらく先かな。来年は、夏までに3回くらい山登りしよーっと!