恋愛ハウツー小説『恋愛勉強中。』６

★恋愛勉強中。★６

月曜、朝。

「黒木先輩、おはようございますー」
「おはよう、ちゆき。月曜日の報告が日課になってるね（笑）」
「はい･･･昨日も合コンだったんですよ･･･」

同期の都合がつかなくて、神田さんたち後輩ちゃんを連れていったのが間違いだった･･･リスケすればよかった･･･

「やっぱり、若さには勝てません。全敗です」
「あはは（笑）　でも、そんなことないよ。若さだけで戦ったら負けるけど」
「若さ以外の部分も含めて戦うってことですか？」
「そうそう！　若さだけ持ってる子と、若さと可愛さを持ってる子なら、後者の方が、男性ウケは良いはずでしょ？」
「はい、そりゃそうですね」

だから、若くて可愛い神田さんは、神田さんの同期の中でも一番人気･･･。

「だから、人に負けないことを３つくらい持てば良いんじゃない？可愛さしかない子なら、同じくらい可愛くてもっと若い女の子には負けちゃうかも。でも、可愛くて気が利いて、彼の趣味を理解して、洋服やプレゼントのセンスも抜群！な彼女だったら･･･若くて可愛い子にも勝ると思うのよ」
「なるほど･･･」
「私、ちゆきのこと大好きだよ。たくさん、素敵だなと思うことがある」
「せ、せ、せ、先輩。なんですか、急に」
「自分が気付かない魅力って、意外と多いもんだよ。そこに気付いて上手にアピールできるのが、モテてる女の子なの。頑張れ、ちゆき！」
「ありがとうございます･･･」