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【2015年下半期 芥川賞受賞作品】異類婚姻譚/本谷有希子(講談社)

      2017/07/06

芥川賞受賞作品ということで、久しぶりに本谷有希子さんの本を読みました。

関連:【恐怖の家族物語】腑抜けども、悲しみの愛を見せろ/本谷有希子(講談社)

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異類婚姻譚/本谷有希子(講談社)

異類婚姻譚

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〇あらすじ

異類婚姻譚

写真を整理していると、旦那と顔が似てきたことに気づいた専業主婦で主人公の「サンちゃん」。弟のセンタに話をするも、「俺はそう思ったことない」と言われホッとする。しかし、近所のおばあさん・キタエさんからは「注意しないといけない」と言われる。そして、その日を境に旦那の顔が少しずつ旦那の顔をしていないときがあるのに気づくのだった。もともと「俺は家では何も考えたくない人だ」と常々言っていた旦那が、会社を早退し揚げ物づくりに没頭し始める。主人公の私は、旦那ときちんと話をする覚悟をし…。

 

<犬たち>

山小屋の管理を任されて仕事にやってきた私。そこには、犬たちが何匹もいた。

ある日、買い出しのために近くの街まで出かけていくと「犬に注意、見かけたら連絡を」と書かれたビラを渡される。ビラには、急に姿を消した人のことと犬に注意という情報が書かれていた。

 

トモ子のバウムクーヘン

子どもたちのためにバウムクーヘンを焼いていたトモ子。そのとき、急に部屋の中に異変が起こり…。

 

藁の夫

周囲の人から「そんな結婚やめた方が良い」と反対されたが、藁の夫と結婚し、幸せな生活を送っているトモ子。ランニングの帰り、カフェに寄り道したとき、シートベルトを勢いよく外したせいで車に傷がついたと夫が怒り始めてしまう。

 

〇感想 ※ネタバレ注意

異類婚姻譚って、「人間が人間以外の存在と結婚すること」なんですね。意味を知らずに読んだので、あとからこの言葉の意味を知って、すべての話が腑に落ちました。

芥川賞を受賞して話題になった「異類婚姻譚」は、どんな終わりが待っているのか最初の時点ではまったく想像できず。終わりの数ページで驚きすぎました…。読了後に感じる後味は、「腑抜けども~」と同じです。驚き・不気味・不思議感。

 

他の作品、<犬たち>・トモ子のバウムクーヘン・藁の夫も不思議な作品です。人との(人間だけではないので、自分以外の他者)距離感だとか、自分というもの・人というものの同化についてだとか、そういうことが語られています。起承転結を楽しむというよりも、作者が物語の中に託した「言いたいこと」を読み解く本なので、そういうたぐいの本が苦手な人には不向きかも?

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