恋愛ハウツー小説『恋愛勉強中。』８

★恋愛勉強中。★８

月曜、お昼。

「ちゆき、お昼行かない？？」
「先輩･･･。　いや、私、ちょっとカゼひいたみたいで･･･」
「え、大丈夫？　でも、元気ないなら、尚更ご飯ちゃんと食べた方が良いよ。食べて、お薬飲んだら？　今日、おごってあげるよ」
「うーん･･･じゃあ、そうします」

もぐもぐもぐ。

「ちゆきさ、食欲はあるのね？」
「はい･･･実は、土日何も食べてなくて」
「土日何も食べてない！？」

太ったんだよね。夏に、みんなで海行く約束してるのに、このままじゃ無理と思って･･･

「だからって、それで土日何も食べないとか、マジありえないんだけど！ちゆき、やることがいつもぶっとんでるよー。カゼじゃなくて、食べてないから元気でなかっただけじゃない？」
「そんな気がしてきました。　今、おなか満たされて元気に・・・」

でもさ、金曜日の飲み会で久しぶりに会った大学の男友達から「丸くなったな」って言われてムカついたんだもん・・・

「ダメだよー。だからって、食べないダイエットは！心の元気のもとは、体の元気。　体の元気のもとは、心の元気だよ。体が元気じゃなくなると、心まで病んじゃうんだからー」
「いや、本当にそうですね。　ちょっと土日、鬱入ってました。なんか、午後から仕事頑張れそうです！」
「とりあえず良かった」
「先輩、夕飯もおごってくれますか？」
「なんでよ(笑)」

具合悪くても、心配してくれる彼氏もいない･･･とか思ってたけど。考えてみたら、体を元気にして、心まで元気だからこそ、魅力的に思ってくれる人がいるんだよね。

★心と体の元気が、全ての資本★