【原作と違ったラスト】映画『さまよう刃』(韓国版)レビュー

3連休最終日。やっぱり映画紹介で締めます。

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〇あらすじ

主人公・サンヒョンは妻を病気で亡くし、娘のスジンと二人で暮らしていた。そんなある日、スジンが廃墟の銭湯で殺されているのが見つかる。喪失感でうちひしがれていたサンヒョンのもとに、犯人の名前とその証拠の隠し場所が匿名で送られてきた。半信半疑ながら、言われた通りの場所に向かい証拠のビデオを見つけたサンヒョンは、その場に現れたスジンを殺した犯人の一人を殺してしまう。殺した男のケータイから、もう一人の犯人の居場所を知ったサンヒョンは、その男も殺すべく警察から隠れながら復讐へと向かうのだった。

 

〇感想 ※ネタバレあり

私は、日本版の映画を観ていません。原作だけ読んでいます。韓国版の映画だったので、内容はちょっぴり違うんだろうなとは思っていましたが…いろいろ意外でした。というのも、韓国映画ってすごく描写が激しいんです。物語もすごく残酷です。だから、原作の内容よりももっとやるせない感じになるのかとおもいきや…えっ!?ラストが変わっちゃうわけ!?っていう驚き。原作読んだのかなり昔だから、もしかして私の記憶が間違ってる?って思って調べてみたけど、やっぱり原作と違う…。というわけで、原作と日本語版映画と韓国版映画のラストをネタバレ比較します。

 

原作

・・・主人公(被害者の父親)が犯人の片割れを復讐する直前に警官に撃たれて死亡

日本版映画&韓国版映画

・・・主人公が犯人の片割れを復讐する直前に警官に撃たれて死亡、後に主人公は犯人を撃つために猟銃を持っていたが銃弾は抜いてあったことがわかる

 

読んでいただくとわかるのですが、もともと原作は被害者の父親は途中悩みますがやっぱり復讐しようと犯人に立ち向かったところ、警官に撃たれて死亡。志半ばで息絶えるという内容になってます。でも、私の観た韓国版映画では、犯人への復讐を諦め銃弾は抜いていた…。で、びっくりした私が日本版映画の内容を調べたら日本版映画も韓国版映画と同じだったという。

良い話っぽくなってるけど、私は納得できず。っていうか、原作者の東野圭吾先生もよくこの結末変更許したな…と思いました。だって、このラストで話180度変わりませんか?原作が一番評価高く、ついで韓国版映画⇒日本版映画ってなってるのが、世間の反応だと思うのだけども。日本版映画より韓国版映画の評価が高いのは、たぶん主人公のサンヒョンが自分を見失って直接事件に関係のない人間まで手にかけてしまうシーンがあるからかと。それくらい、感情のぐらつきというかコントロールできなくなるほどの憎しみ・悲しみが描かれてることなんじゃなかろうか。日本版映画観てないけど、たぶんそこが欠如した上にラストが変わっちゃってみんな納得しなかったんじゃないかな。私は、もちろん原作信者です。映画版のラスト受け入れられない…

2件のコメント

  • こんにちは 僕は逆に原作を読んでいません。
    映画は日本版/韓国版を観ました。

    映画はあとから作った と言うアドバンテージは有るにしても
    日本版は映画館で観たなら損した気分。
    韓国版は良いものを観た。と言う気持ちになれる。

    日本版は感情が伝わってこない。
    父親が娘を殺された憎しみ/怒り 被害者の父親にリークする
    共犯者の少年やその親の感情とか。

    ともかく評判の高いベストセラー小説の映画化として
    駄作となってしまった 日本版  と言う印象です。

  • こんにちは!コメントありがとうございます。
    この記事を書いたあとに私も日本版映画を観ましたが…正直ガッカリしました。
    おっしゃる通り、私も日本版の映画はそれぞれの登場人物の感情が希薄に感じて残念な気持ちになりました。
    でも、映画で興味を持って原作を読む人が増えたら良いなーなんて思います。

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